−この記事は2002年5月8日付けの日本農業新聞に掲載されました。−



乾燥続く畑にかん水威力
上湧別町地区 てん菜、タマネギ元気に
記事;日本農業新聞北見通信部 水野昭信記者

好天が続き順調に春作業が進んだ網走管内だが、てん菜やタマネギ苗の定植後、雨不足から活着が心配されている。農家の間からは「早く雨がほしい」と望む声が聞かれるほど。
そうした中、JAえんゆう管内の上湧別町地区では、連休中からかん水施設を使っての散水が始まり、威力を発揮している。

同町のかん水施設は1999年に完成。畑作地帯ではほとんどの畑が利用できる。この時期かん水の対象作物は、てん菜とタマネギ、秋まき小麦などが中心だ。

畑ごとに設けられた接続口に、散水ホースを巻きつけた専用のリールマシンを接続すると、電動で自動的に吸水する。はじめ畑の長さに合わせてホース(最大280メートル)を伸ばし、1時間に30メートルから40メートルのペースで自動的に巻き戻していく。終了すると停止する。

散水した畑の苗は、生き生きとよみがえり、かん水施設の威力をまざまざと見せ付けている。

同町南兵村二区の畑作農家・梶原秀喜さん(51)は、タマネギを11.5ヘクタール、てん菜を3ヘクタール栽培している。現在タマネギの苗定植の合間を見て、てん菜とタマネギほ場で散水作業に余念がない。

梶原さんは「散水量も天候が良い状態では水量を抑え、地面の硬さに気を配り、低地に水たまりができたりしないように注意をしている」と語り、自然の恵みの雨に期待をしていた。