上湧別町玉葱振興会が、農林水産大臣賞を授賞しました
賞状を受け取る工藤秀夫会長 表彰式の様子



タマネギ生産に弾み 高品質、コスト減実践
いち早くかんがい排水
上湧別町の振興会 土地改良で農水大臣賞
記事;日本農業新聞北見通信部 水野昭信記者


網走管内の上湧別町玉葱振興会は、いち早く畑地かんがい排水事業を入れ、干ばつを乗り切るほか、コスト減や高品質タマネギ生産に取り組んでいる。
2001年度土地改良事業地区営農推進優良事例表彰で、受益農家集団の部で農林水産大臣賞に輝いた。

同振興会は、61戸で、生産面積475ヘクタール。干ばつ時に効果を発揮するかん水施設の導入をいち早く決断。「上湧別地区国営畑地かんがい排水事業」を1991年から実施、高品質なタマネギ生産を続けていることが認められた。

同町は特有の沖積土で、タマネギ栽培が難しかった。「高温の年には記録的な干ばつの被害を受け、小玉傾向で市場の評価も低く、つらい経験があった」と、同振興会の工藤秀夫会長は振り返る。

上湧別町のタマネギは導入から30年。畑作品目で1位の販売高となったが、すべて順調ではなかった。栽培につきものの経費増に比べ、価格の暴落などで負債が残り、離れていく生産者も過去にはいた。「だが、振興会員は、タマネギの借金はタマネギで返す、と発奮した」と、工藤会長は言う。

生産物は全量JAへ出荷する一元集荷多元販売が基本。市場評価を得るための栽培技術と、保管施設導入などあらゆる面で真剣に話し合う。長期的な出荷と品質保持に向け、タマネギ冷蔵施設導入も早期に実現した。

ただ、かん水施設の効果だけで喜べない現状もある。安い価格の輸入タマネギの抑制対策が急務としながら、工藤会長は、「今後は産地間競争も含め、加工向けとなる大玉栽培とコスト減を、振興会総力で進めたい」と述べる。

良いタマネギ栽培に向け全会員が真剣に取り込む。月例会には、地元普及センターと関係者、生産農家が参加し、栽培技術に一層弾みを付けようと、研修を重ねる。同振興会は、農薬を減らそうと、「緑肥や小麦を入れ、窒素過多を見直したい」と意欲を燃やしている。


JAえんゆうの玉葱

畑かんの様子1

キュアリング施設

玉葱選別機

畑かんの様子2

出荷を待つ玉葱

武部農林水産大臣と